球宴から中4日…藤浪プロ最短4回KO

 「ヤクルト11-1阪神」(25日、神宮)

 初めての木曜日登板は苦かった。阪神・藤浪晋太郎投手(19)が手痛い一発を浴び、自己最短タイの4回でKOされた。相川に勝ち越し2ランを浴びるなど、6安打3失点。本来の状態には程遠く、修正もできずに散った。リリーフ陣も打たれて、今季3度目の2桁失点で完敗。首位・巨人も敗れて、ゲーム差は2・5で変わらず。黄金ルーキーよ、次は快投を見せてくれ。

 神宮の杜は鬼門なのか‐。こんな藤浪は見たことがない。「状態が良くなかったです。中4日?調整どうこうではなく、状態が良くなかった」。右腕は厳しい表情を浮かべ、自身のふがいなさに悔しさをにじませた。

 後半戦最初のマウンドは、プロ初登板初先発、そして初黒星を喫した神宮のマウンド。「神宮どうこうというのはない」と普段通りの投球を宣言していた藤浪だが、その投球内容は、言葉とはほど遠いものとなった。

 1点の援護を受けた初回。2死一、三塁から川端に右翼線へ同点打を運ばれた。さらに四回だ。1死から森岡に不用意な四球を与えると、続く相川へ投じた2球目の直球は藤井彰が構えた外角ではなく、何かに魅入られるように真ん中へと向かう。痛恨の勝ち越し2ランが虎党の悲鳴を切り裂き左翼席へ消えた。

 「甘く入りました。(四球も)もったいなかった」。投球にいつもの粘りがない。「今までで一番悪かった。フォーム的にも立ち直る気配がなかった」と中西投手コーチ。五回の打席で代打を送られ降板。4回6安打3失点。6月23日のDeNA戦(横浜)と並ぶ、プロ最短KOだった。

 後半戦最初のマウンド。それでも「(気持ちの変化は)特になかった。いつも通り入れた?そうですね」と藤浪は言う。いつも通り‐。それが藤浪の真骨頂だった。

 登板当日であっても、試合の準備に入る直前まで他の選手と普段通り談笑するという右腕。先輩投手らが「今日お前先発だよな?」と驚くほどの自然体。それが藤浪のすごさの一端でもある。

 この日は違った。「いつもなら投げながら修正できるが…。疲労もあったかもしれないが、そこから踏ん張るのが晋太郎。それができなかった」と和田監督。球宴第2戦から、自身2度目の中4日登板。数日前に笑顔を見せた同じマウンドは、全く違う景色を生んだ。

 だが、屈辱をバネに成長を遂げてきたのも、また藤浪の特長。開幕カードの初黒星後は4連勝で、先発ローテの座を不動のものとした。フォームの乱れ、状態の悪さ。乗り越える反骨心を藤浪は有している。「勝ちにこだわる」。その意志がある限り、今日の敗戦は明日の飛躍へつなぐ糧となる。

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