福留が約束!日米2000本安打は虎で達成

 阪神の福留孝介外野手(35)が18日(現地時間17日)、ハワイ・オアフ島のカピオラニ公園で中日・山崎武司内野手(44)との自主トレを公開した。チームの勝利に貢献することが一番の目標だが、個人的には残り327本となった日米通算2000本安打を阪神で達成することを約束。大台突破へ向けて新天地での1年目の目標に打率3割、出塁率4割以上を掲げた。

 ハワイの晴天に映える小麦色の顔が、充実度を物語る。さらに阪神のチームカラーの黄色いシャツ、黒の短パンで自主トレを公開。完全に身も心も阪神の一員だ。福留はすでに新天地で戦う1年目に向けて、万全の態勢を整えていた。

 心構えもできている。日本球界復帰先として注目度が高い阪神を選んだ以上、多くの期待を背負い、結果を求められることは理解している。チームの優勝が何よりの目標だが、自身が結果を出せば勝利は近づく。その先に見えるのは阪神での日米通算2000本安打達成だ。

 「残り300本以上でしょ?5年はかかるよ」とジョークを飛ばしつつも、「(阪神で達成)できれば何の問題もないと思う」と自信を見せた。

 現在は日米通算1673安打で残り327本。実績を考慮すれば、3年契約を結んでいる阪神在籍中に確実に達成できる数字だ。日本では99~07年までプレーした中日で通算打率・305を記録。メジャーでも3球団を渡り歩き、経験を積んできた。6年ぶりの日本球界復帰でも戦える自信はある。

 1年目の成績の目安としては「出塁率は最低3割5分以上で、4割を超えるのが理想。打率に関しては3割を大きく超えることが理想だし、超えられるように努力したい」。自らに高いハードルを設定したのは、2年連続Bクラスに沈む阪神の起爆剤となる決意の表れでもある。

 順調に進む自主トレが自信を生んでいる。6日にハワイ入りし、14日までハワイ島、15日からオアフ島で練習。その間、無休で体を動かしている。「下(半身)ができるまでバットは振らない」というスタンスで、練習はランニング中心となっている。

 この日も自主トレ公開前に約10キロあるダイヤモンドヘッドをランニングで1周。キャッチボールでも約50メートルまで距離を伸ばし、鋭い送球を繰り返した。キャンプ前には打撃練習を開始する予定だ。

 今後は19日にハワイでの自主トレを打ち上げ、帰国してキャンプインに備える。「走れる状態になっているし、今のところ順調に来ている」と声を弾ませた。福留は誰よりも新天地でのプレーを心待ちにしている。

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