15歳の久保建英がリーグ初シュート「入らなかったが前進」

 「J3・最終節、FC東京U-23・2-0C大阪U-23」(20日、夢の島競技場)

 FC東京U-23は今季初参戦となったJ3を10位で終えた。注目のU-16日本代表MF久保建英(たけふさ、15)は19日のJユース選手権決勝に続いて2日連続で出場し自身リーグ初シュートを放つなど、存在感を放った。

 J3に飛び級出場を続ける中学3年生が、その成長を示した。久保は後半18分から決勝点をアシストしたJユース杯決勝に続いて2日連続の途中出場を果たすと、後半39分に出場3試合目にして初シュートを放った。

 「前節、打てるチャンスで打てなくて後悔していた。チャンスがあったら狙っていこうと思っていた。入らなかったが、シュートを打てたことは前進だと思う。今日は(ゴールが)入りそうだと思っていた」

 試合終了直前に迎えた絶好機。スルーパスに抜け出すと、左アウトサイドでニアサイドを狙った。このシュートは惜しくも相手GKにセーブされて天を仰いだ。

 「GKは見えていたんですが、ちょっと緊張してしまった。自分らしくないと思った。何も考えられなくなって途中で判断を変えることができなかった」

 普段通りのプレーができていれば、GKの動きを見て逆サイドを狙っていたという。この決定機を振り返る言葉に、非凡さを感じさせた。

 これで今季のJ3は出場3試合で、プレー時間は104分間となった。今後は、ユース3冠を懸け、27日に再開する高円宮杯U-18プレミアリーグに全力を注ぐ。日本サッカー界の将来を背負う逸材は、迷うことなく突き進んでいく。

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