FW浅野不発に号泣 絶好機にパス選択

 「キリン杯・決勝、日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ」(7日、市立吹田サッカースタジアム)

 やり場のない後悔が涙となってあふれた。1点を追う後半48分、清武のパスを受けたFW浅野拓磨(21)=広島=は、GKと1対1になりながら小林悠へのパスを選択。相手DFにクリアされ同点の決定機をつぶした。「結果的に入っても入らなくてもシュートで終わりたかった。消極的な部分が出た」。敗戦後は責任を痛感するあまり、しばらく顔を上げることができなかった。

 ブルガリア戦では自ら得たPKを譲らずに蹴って代表初得点を決め、ハリルホジッチ監督から「パトロン(ボス)になった」と称賛された。その強気が肝心の場面で影を潜め、指揮官からは「絶対に決めないといけない」と苦言を呈された。

 1月の五輪最終予選イラン戦でも延長後半にGKと1対1を迎えながら中央へパス。「同じミスをした。あの経験が生かされていない」と唇を噛んだ。右FWとして国際Aマッチ初先発。記念すべき一戦は後味の悪さだけが残ったが、21歳はさらなる成長の糧とする。

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