走らなくてもメッシ存在感は絶大
「ブラジルW杯・準々決勝、アルゼンチン1-0ベルギー」(5日、ブラジリア)
アルゼンチンが90年以来、前回準優勝のオランダは2大会連続でベスト4入りした。3度目の優勝を狙うアルゼンチンは前半8分にFWゴンサロ・イグアイン(26)=ナポリ=が挙げたゴールを守り抜き、ベルギーを1‐0で振り切った。
走行距離わずか8・4キロで2試合連続無得点に終わったが、アルゼンチンのFWメッシが存在感を発揮した。前半8分に先制点の起点となると、同28分には自陣からため息の出るような約40メートルのスルーパスを通した。「最も良かった試合の一つ」と満足そうに振り返ったエースに対し、サベラ監督は「ピッチ内での影響力は絶大だ。まるで砂漠の中の水のよう」と独特の言い回しで賛辞を贈った。
代表通算91試合目となったメッシは、歴代6位で母国の英雄マラドーナと並んだ。自身初のW杯4強で86年メキシコ大会以来28年ぶりの戴冠まであと2つと迫った。