「J2、G大阪2-0徳島」(29日、万博)
G大阪は前半32分、MFパウリーニョのミドルシュートで先制すると、同38分にはFW平井将生が9試合ぶりゴールで突き放した。これで8試合連続負けなし。6月を無敗とし、前半戦を首位で折り返した。
苦しい陣容だったが、G大阪が選手層の厚さを見せつけた。日本代表のMF遠藤とDF今野は休養でベンチ外。今月限りで退団するFWレアンドロ、MF家長は出場停止。非常事態の中で、3月10日の第2節長崎戦以来、19試合ぶりの先発出場となった平井が結果で応えた。
1点リードで迎えた前半38分、パウリーニョのクロスに飛び込んで右足を合わせた。9試合ぶりとなるゴールは試合を決定づける追加点となり、背番号14は得意の“阿波踊りパフォーマンス”で喜びを解き放った。
5月6日の神戸戦に途中出場して以来、出番すら与えられなかった日々。それでも今月に入り練習試合で4戦4発とアピールを続けてきた。「気持ちを切らすことはなかった。(川西)翔太と切磋琢磨したことが結果に繋がった」と満足そうにはにかんだ。長谷川監督も「結果を出してくれて言うことない出来」と手放しで褒めたたえた。
この日の試合前には、14年W杯ブラジル大会出場を決めて凱旋した遠藤と今野に花束が贈呈され、会場は大きな拍手に包まれた。2人が見守る中で勝利を飾り、長谷川監督が目標に掲げていた勝ち点45以上で前半戦を締めくくった。
序盤は勝ち切れない試合が続いたが、その後は着々勝ち点を積み重ね、ここまでわずか1敗。「選手が気持ちを出して戦ってくれたことが大きな原動力」と指揮官。盤石の強さを誇る青と黒の戦士たちが、1年でのJ1復帰へ一歩近づいた。