香川「点取りたい」結果、結果を9連呼
「サッカー日本代表合宿」(4日、神戸市内)
サッカー日本代表が4日、ラトビア戦へ向けた合宿を神戸市内で始めた。この日に英国から帰国した地元出身の香川真司(23)は「最近、点を取っていないので、点を取りたい」と宣言。少なくとも9回は「結果」という言葉を使い、ゴールへの渇望を表現した。日本代表では昨年10月12日のフランス戦、所属するマンチェスター・ユナイテッドでは昨年9月29日のトットナム戦を最後に遠ざかっているゴールの感触を取り戻す。
強い口調で、香川は何度も思いをはき出した。「代表で結果を残したい」、「やっぱり結果ですから」、「自信がつくのはゴールという結果」。結果、結果、また結果。神戸市内での練習後、報道陣に少なくとも9回、「結果」という言葉を使い、ラトビア戦でのゴール奪取を宣言した。
ノーゴールは切実な問題だった。イングランドでのリーグ戦、1月30日のサウサンプトン戦ではルーニーの同点弾をアシストしたが、翌週2月2日のフラム戦はベンチに入ったものの出場なしに終わった。英国各紙に絶賛されたパスもマンUの定位置を保証するものではなかった。
「アシストも結果ですけど、ゴールは何よりインパクトがありますから」と痛感した。「いいプレーでもいい調子でも、結果がついてなければ評価されない。それと同時にトップの選手は点を取る」とFWファンペルシーのような点を取る選手との差も理解している。
日本代表でもW杯予選では昨年9月のイラク戦、11月のオマーン戦と2試合連続で欠場した。今回の合宿には同年代のFW大津が初招集されるなど、新戦力は続々と台頭している。「刺激を残してくれれば代表はもっと強くなる」と歓迎しつつも、それは、いつまでも出場機会が保証されているわけではないことも意味している。
冒頭のみ公開された練習では、ボール回しなどで体を動かした。真価を問われる試合を前に「マンUというだけで、いい意味でも悪い意味でも注目される。それは自分に与えられた宿命と思う」と自分を奮い立たせた。香川にとって、ラトビア戦は単なる調整試合ではない。



