東洋王座挑戦の川口勝太「勝つ気しかしない」計量リミットでパス
「ボクシング・東洋太平洋スーパーフライ級タイトルマッチ」(2日、エディオンアリーナ大阪)
前日計量が1日、大阪市内の日本ボクシングコミッション(JBC)関西事務局で行われ、挑戦者の川口勝太(32)=堺東ミツキ=が52・1キロのリミットで、王者のレネ・ダッケル(26)=フィリピン=が50・0キロでパスした。
減量から解放された川口は「自由になったこの開放感がたまらない。ご飯を食べたら勝つ気しかしない。明日は結果が全て。どんな内容でもいい。石にかじりついてでも結果にこだわりたい」と力を込めた。
川口は昨年10月に敵地フィリピンのカガヤン・デ・オロでラクニラン・ムアドランサラカン=タイ=を9回負傷判定で下し、念願の初タイトルとなるWBOアジア太平洋スーパーフライ級暫定王座を獲得。今回は国内で迎える初めてのタイトルマッチとなる。
コンビを組む野上トレーナーは「今回は体も大きくパワーアップして、少し減量に苦しんだところもあったが、メディカルトレーナーの北川先生と共にチームの力で乗り越えた。苦しい時にはみんなが後ろについている。チーム一丸で2本目のベルトを奪取したい。明日は一足早い満開の桜を咲かせたいと思います」と意気込んだ。
相手のダッケルはIBF世界スーパーフライ級10位にもランキングされ、今回が2度目の防衛戦となる。前回は敵地沖縄で翁長吾央=大橋=にダウンを与えた末に判定勝利を収めた。堅いガードでこれまでKO負けがなく、一瞬の隙を突いて打ち込まれるカウンターパンチは脅威となる。