永源さんさみしいよ 通夜で400人が別れ惜しむ、祭壇はリングをかたどった形

 昭和から平成にかけて活躍したプロレスの名脇役で、11月28日に急性心筋梗塞で急死した永源遥さん(享年70)の通夜が2日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれた。戒名は永勝院遥久慈闘居士。永源さんが幅広い人脈の持ち主だったことを物語るように、元首相の森喜朗東京五輪・パラリンピック組織委員会会長、俳優の梅宮辰夫、落語家の三遊亭円楽ら、各界の著名人ら約400人が参列した。

 リングをかたどった祭壇の中央に置かれた遺影の永源さんは、柔和な表情をたたえていた。明るく楽しいファイトで知られた名脇役との別れを、多くの人が惜しんだ。

 新日本の坂口征二氏は「1週間ぐらい前に電話で、『元気ですね』と言われて『お前も元気じゃないか』って話をして。人間ドックにも年2回行って、体に気をつけていたのに。人付き合いがいいし、世話やきで、信じられなかったよ」としんみり。「本当に兄弟みたいな付き合いだった。オレがハワイで結婚式をしたときも、プロレス界で永源だけきてくれて。金のない時代なのに」と記憶を思い出した。

 永源さんの訃報を、ブログに真っ先につづった大日本のグレート小鹿も沈痛な面持ちだった。「ああ見えてもシャイなヤツだったんだよ。だから、最期ぐらいは盛大にしてあげようと思って書いた。4万人以上も見たらしいよ」と、さみしげに話した。

 元プロレスラーの佐々木健介氏もショックを隠せなかった。「言葉に出せない。プロレス界に入ってお世話になって、ボクの人生で永源さんは大切な人だった」と声を詰まらせた。

 所属団体だったノアの後楽園ホール大会では献花台が設置された。所属選手総出の追悼セレモニーが行われ、10カウントゴングが鳴らされ、黙とうがささげられた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス