「ボクシング・１０回戦」（３日、後楽園ホール）

　米国で３試合を経験し、約１年半ぶりに日本のリングに帰ってきたＷＢＯウエルター級６位、ＩＢＦ同級１５位、元東洋太平洋同級王者の亀海喜寛（帝拳）が初のスーパーウエルター級でフィリピン同級６位のネルソン・グルペを３回ＫＯで倒した。

　序盤からグルペのアッパー、フックを浴びる展開。それでも冷静に左右のボディーを打ち込んだ。そして３回、左ボディーで初のダウンを奪った。さらに連打から右のショートであおむけにひっくり返し、１０カウントを聞かせた。

　３月にアルフォンソ・ゴメス（メキシコ）に判定負けしてからの再起戦であり、スーパーウエルター級のテストマッチでもあった。亀海は「イメージしていたより相手の打撃が強かったですね」と苦笑いで振り返った。