和毅、体脂肪率3%でも自信100%
「WBO世界バンタム級タイトルマッチ」(8月1日、フィリピン・セブ)
前日計量(リミット53・5キロ)が31日、試合会場のホテルで行われ、亀田3兄弟の三男で挑戦者の和毅(亀田)は53・3キロ、王者パウルス・アンブンダ(ナミビア)は53・1キロで、ともに1回目でパスした。1年4カ月ぶりにバンタム級で戦う和毅は、体脂肪率3%まで絞り込んだ減量を終え、世界初挑戦で世界初の3兄弟世界王者達成へ「100%」の自信と、次々戦にもスーパーバンタム級に転向する意向を示した。
「緊張したね。もう落ちんから」と、和毅は世界初挑戦の計量を振り返った。前日朝にバナナを食べた後は水も飲まない絶食状態で、空腹と口の渇きのため、声はささやきのように小さかった。
バンタム級での試合は12年4月以来。「ボクシングといえばバンタム級のイメージ。子供のころから黄金のバンタムでチャンピオンになりたかった」とこだわる階級だが、身長171センチまで成長した現在は、前日の体脂肪率がなんと3%で、計量後にはドクターから点滴を勧められたほど。
試合までにはおじや、フルーツ、日本から持ち込んだ最高級の豚肉を使った豚しゃぶなどに舌鼓を打って回復に努め、4キロ増量する。3兄弟世界王者に向け、「8回ぐらいにKOするイメージ。右アッパーかボディーで(自信は)100%でしょ。レベルが違う」と、言い放つと、話は王座奪取後まで及び、「次は指名試合やろうから、クリアしたらスーパーバンタム級に上げる。来年の誕生日(7月12日)ぐらいには2階級制覇したい」との考えを示した。
試合には長男・興毅の銀、次男・大毅の金、自身のピンクと、3兄弟のイメージカラーに彩られたガウンとトランクスで臨む。兄弟、家族の夢を背負い、“亀田家の最終兵器”がいよいよ決戦のリングに立つ。


