なでしこ、宿舎に帰って朗報!8強入り
サッカー女子の1次リーグ第2戦を行い、F組の日本の8強入りが決まった。なでしこは、28日のスウェーデン戦で0‐0と引き分けて、ともに勝ち点4。準々決勝には各組2位までの6チームと、3位のうち成績上位の2チームが進むが、その後に行われた試合の結果、2連敗の国が2つあるE組は、3位に入った国が日本の勝ち点を上回れない状況となった。チームは一夜明け、第3戦の南アフリカ戦(31日)に向け、カーディフへ移動した。
吉報が届いたのは、コベントリー市内の宿舎へ戻った後だった。E組のニュージーランドがブラジルに、カメルーンが英国に敗れ、ともに勝ち点0止まり。これによって、なでしこの8強入りが決まった。
12チームが、4カ国ずつ3組に分かれている1次リーグでは、上位2カ国に加え、各組3位の中で、上位2チームも準々決勝へ進出できる。E組で3位の可能性があるニュージーランド、カメルーンは2連敗を喫し、勝ち点で日本を上回れなくなった。
佐々木監督は日本協会を通じてコメント。「ここまで、初戦と準々決勝がポイントとして準備を進めてきた。1次リーグの2戦目で決勝トーナメント進出が決まったことはチームの励みになりますし、メダルにワンステップ近づいたと思います」と感想を口にした。
2試合目で8強入りが決まったことは追い風となる。指揮官は、初戦のカナダ戦後にも「サブ組の練習を見ていても、再発見というか、非常に状態がいい選手がいる」と語っていた。主力の疲労度を踏まえ、3戦目の南アフリカ戦ではメンバーの入れ替えも示唆していた。
「個々の選手の能力は高い」と分析する南アは、サブ組の底上げを図るには格好の相手。大会中に成長する余地があるなでしこだけに、全体のレベルアップが測れる機会となりそうだ。
チームはカーディフへ移動。「ここからがメダルをかけた本当の勝負。チーム一丸となって、気を引き締めて臨みたいと思う」と佐々木監督。メダル獲りの挑戦が、いよいよ本格化する。
