「ドーハの悲劇」を歓喜に…歴史を逆転

 リオ五輪出場を決め喜ぶ手倉森監督(左)とGK櫛引=ドーハ(共同)
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 「サッカー・U-23アジア選手権・準決勝、日本2-1イラク」(26日、ドーハ)

 リオデジャネイロ五輪出場がかかった試合で勝利し、6大会連続10度目の五輪出場を決めた。1-1で迎えた後半ロスタイムに、MF原川力(川崎)がミドルシュートをたたき込んだ。開催地のドーハは日本にとっては“ドーハの悲劇”として印象深い場所。しかも相手は同じイラクだったが、今回は逆にロスタイムに勝負を決め“ドーハの歓喜”に歴史を塗り替えた。

 あまりに劇的な幕切れに、手倉森監督は「リベンジのための大会をしている感じ。ドーハの悲劇から(今回)ロスタイムで(決勝点を)取るあたり。歴史を逆転させていく、いい勝ち方だったと思います」と興奮気味に語った。ドーハの悲劇は93年10月28日、W杯アメリカ大会のアジア最終予選で、勝てば日本のW杯初出場が決まる、という状況のイラク戦で起きた。

 2-1とリードして迎えた後半ロスタイム。イラクはショートコーナーからセンタリングを入れ、中央のオムラムがヘッド。GKの松永成立はただゴールに吸い込まれるシュートを見送ることしかできなかった。オフト監督が率いた当時の日本代表はぼう然。ラモス瑠偉はピッチにへたりこみ、中山雅史はベンチ前に倒れ、顔をゆがめた。

 22年3カ月を経て迎えた今大会で、U-23日本代表は正反対の結果を残した。W杯と五輪。大会が違うと言ってしまえばそれまでだが、日本サッカー界にとっては感慨深い劇的勝利となった。テレビ中継で解説をしていた中山は「たまらないですね。この展開は」と後輩たちの活躍を喜んでいた。

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