手倉森監督、低評価を覆し「魂の塊」

 日本-イラク 前半、先制ゴールを決めた久保と抱き合う手倉森監督(奥)=ドーハ(共同)
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 「サッカー・U-23アジア選手権・準決勝、日本2-1イラク」(26日、ドーハ)

 日本が勝利し6大会連続10度目となる五輪出場を決めた。1-1で迎えた後半ロスタイムに原川力(川崎)がミドルシュートで得点し、これが決勝点となった。世代としてU-20W杯に出場できず、アジアでも力が劣るという厳しい下馬評を覆して結果を出した選手たちを、手倉森誠監督は「やってやるんだという気持ちが実を結んだ」とたたえた。

 今回のチームは突出したエースが不在とささやかれていた。しかし、それを逆手にとって、指揮官は「誰が出ても同じ力を出せる」チームづくりを目指した。特に今回は中2日、中3日での試合が続いたため、1次リーグから試合ごとに大幅に先発メンバーを入れ替えて、選手のコンディショニングを慎重に見極めた。

 試合後のインタビューで手倉森監督は「でき過ぎなぐらいのシナリオですけど、オリンピックを決めました」と笑顔を見せた。「(予選突破が)難しいとか、厳しいとか言われた中で、彼らの可能性を信じてやってきて、彼らもおとなしい世代ですけど、いつかやってやるんだという気持ちが実を結んだ。神様からのプレゼントだろうなと思います」と選手をたたえた。

 今大会ではゴールが決まる度に選手がベンチへ走り、登録メンバー全員で喜びを分かち合うシーンが印象的だった。五輪出場が決まった後は、チーム全員が一カ所に集まってもみくちゃに。この光景を監督は「大和魂。魂の塊です」と表現した。

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