挑戦者ロペスは大学講師 木村と頭脳戦

トレーナーを相手に練習するガニガン・ロペス(右)=東京・神楽坂の帝拳ジム(撮影・西岡正)
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 「WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦」(3月4日、島津アリーナ京都)

 初防衛戦に臨む木村悠(32)=帝拳=の対戦相手で同級5位のガニガン・ロペス(34)=メキシコ=が29日、都内のジムでマスボクシングやサンドバッグ打ちなど軽めの練習を公開した。

 ロペスは来日時に、地元アカメカメ市のスポーツ局に勤務する準公務員であることを明かしたが、この日は地元の大学で一般学生にボクシングを教えていることも明らかになった。「月曜から金曜まで、一般学生に体育の授業で教えている」という。

 商社マンボクサーで王者の木村は昨年11月、弁護士資格を持つ王者ペドロ・ゲバラ(メキシコ)からタイトルを奪った。今度の相手は準公務員で大学講師と、“インテリボクサー”との連戦となる。

 商社マンの営業力を生かし「相手のタイプに合わせてこちらのパターンを変えていく」という木村に対し、ロペスも「どんなタイプの相手にでも合わせていける。クレバーに立ち回り、プレッシャーをかけたい」と自分のスタイルをアピールするなど、頭脳戦になりそうだ。

 ロペスの動きをチェックした小山和博トレーナー(48)は「ファイターほどでなくても前には出てくると思う。ボクシングを教えているだけに、教えながら学んでいる部分もあるはず。引き出しは多そうなので、簡単には勝てない」と警戒していた。

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