木村悠、商社マン式調整法

初防衛戦にむけミット打ちを行う世界ライトフライ級の木村悠=東京・神楽坂の帝拳ジム
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 「ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(3月4日、島津アリーナ京都)

 初防衛戦に臨む木村悠(帝拳)が25日、都内のジムで練習を公開した。挑戦者で同級5位のガニガン・ロペス(メキシコ)を想定し、同門で日本同級13位のサウスポー大野兼資と2回のスパーリング、ミット、サンドバック打ちなど約2時間、たっぷりと汗を流した。

 スパーリングではキレのいいジャブと力強いワンツーで調子のよさを見せつけ、ミットではボディーを軸に打ち込んだ。「(パンチが)力強くなった手応えはあります。サウスポーが相手なので、前に出るレバーは狙いどころ。ボディーで崩して、いいパンチを当てる展開に持ち込みたい」と話した。

 とはいえ、戦術は少なくとも3パターン用意するという。「相手の出方によって、引き出しはたくさんあるので変えていきたい」と、展開次第で変わり身を見せる。そこには商社マンとして培った経験が生かされていた。

 「営業でいろいろな人に会いますが、相手によってパターンを変えなければならない。それはボクシングに応用されています。試合はリングの上の商談。調整も試合が決まってから逆算してスケジュールをつくります。仕事で納期に間に合わせるのと同じですね。今回は3月4日が納期です」と、商社マンボクサーらしく、綿密な調整ぶりを明かした。

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