天龍 引退試合前に心境を語る

試合前会見に臨む天龍源一郎=両国国技館
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 「プロレス・天龍源一郎引退興行」(15日、両国国技館)

 ミスタープロレスこと天龍源一郎(65)の引退興行「~天龍源一郎 引退~ 革命終焉 Revolution FINAL」が15日、行われる。試合に先立ち、39年間のプロレス人生、そして52年間の格闘家人生にピリオドを打つ天龍が心境を語った。

 昨晩は「興奮して眠れなかった。(そういう経験は今まで)なかったですね」と苦笑い。ただ、最後の相手となるオカダ・カズチカ(28)との試合を目前にし、「今更、気持ちがどうの、というのはない。相手も新日のエース。平常心で臨めたら」と静かに闘志を燃やした。

 プロレス引退にあたり、「腹一杯」という表現をつかってきた天龍は、オカダを「こってりのフレンチですね」とたとえた。「相撲とプロレスしか(自分は)知らない。フレンチはなじみがないですが、テイストを味わいたい」と舌なめずりした。

 オカダは日本プロレス界のトップに立つレスラーの1人。39年間の最後の最後で、大一番を迎えた。「7勝7敗で千秋楽を迎えた気持ち、どっちかに転ぶしかない」と腹をくくった天龍は、「やれることはやってきたつもりです。今日の一番は平常心で、天龍源一郎を見せるだけですよ」と語った。

 天龍は1963年に大相撲の二所ノ関部屋に入門し、西前頭筆頭まで番付を上げたが、76年秋に廃業。同年10月に全日本プロレスへ入団した。三冠ヘビー級王者、IWGPヘビー級王座など主要なタイトルを獲得。ジャイアント馬場、アントニオ猪木の“BI砲”からフォール勝ちした唯一の日本人レスラーとしても知られる。今年2月、妻・まき代さんの病気などを理由に引退を表明した。近年はバラエティー番組でも活躍し、人気を博している。

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