イチロー2安打3打点 指揮官びっくり

 「マーリンズ14-6レッドソックス」(12日、マイアミ)

 マーリンズのイチロー外野手(41)は「7番・右翼」で出場し、5打数2安打3打点、2得点。先発では4試合ぶり、今季13度目のマルチ安打で打率を・253とした。これで日米通算4190安打となり、メジャー歴代2位のタイ・カッブの記録に王手をかけた。チームは大勝し、3連勝を飾った。

 一瞬、ヒヤリとした場面は六回だ。無死二、三塁の絶好機。イチローが右翼線を痛烈に破った打球を見ながら一塁を回りかけたところで、一塁手のオルティスとぶつかりかけた。打球を追った際にバランスを崩し、その場に倒れ込んでいた巨漢一塁手。とっさの反応でジャンプしたように見えたが、接触の有無には「(接触)しました」とイチロー。それでもしっかり態勢を立て直し、滑り込むことなく三塁を陥れた。今季5本目のトリプル。2人の走者を生還させた。

 下半身の強さを証明したシーンは二回にもあった。中前適時打で出塁した後、次打者のエチャバリアの打席でカウント3-1から二塁に向かってスタートを切った。ところが、3球連続でファウル。計3度、一、二塁間を往復した後、右翼線を破る打球で三塁へ。さらにゴードンのノーサインのバント(結果は犠打)で本塁に突入し、得点した。

 試合前の全体練習。いつもならフリー打撃の後はその日の守備位置に入り、ほかの選手の打球を追うイチローだが、この日は右翼ではなく、より守る範囲の広い中堅に向かった。

 後半戦25試合のうち完全休養は1試合だけ。8月は10試合に出場して打率・343(32打数11安打)&出塁率・421。先発出場した全8試合で得点を記録している。フィールドを縦横無尽に走り回るイチローを見ながら、ジェニングス監督は「疲れ知らずのとんでもない41歳だよ」と感嘆の声を上げた。

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