イチ、メジャー通算496盗塁&超美技

試合前に打撃練習を行うイチロー=サンディエゴ(撮影・小林信行)
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「パドレス3-1マーリンズ」(24日、サンディエゴ)

 マーリンズのイチロー外野手(41)は「1番・右翼」で出場し、4打数無安打1四球、1得点、1盗塁。2戦連続ノーヒットで打率を・248とした。試合は、マーリンズが初回に1点を先制するも先発ハレンがソロ3発を浴びて逆転負け。連勝は3で止まった。

 7戦連続で1番で起用されたイチローは、初回の打席は四球で出塁し、すかさず今季9盗塁目となる二盗を成功させた。これでメジャー通算496盗塁とし、大台まであと4に迫ると、4番ボアの右翼線適時二塁打で先制のホームを踏んだ。

 敵地をどよめかせたのはその裏の守備だ。2死から3番、ケンプが放った右中間深くに飛んだ打球に快足を飛ばし、逆シングルで捕球する超美技を披露した。

 「センターが(落下地点に)来ないことは早い段階で分かってたんで助かりました。それがなかったら無理ですね」。

 中堅手のギレスピーの動きを確認してからギアをトップに入れ、約30メートルを激走した。

 フェンスを目前にしたぎりぎりのプレー。捕球後は倒れ込むようにしてスライディングしたことには「あれは感覚だから。フェンスにぶつかるよりは(滑り込んだ方がいい)、というのを体が選んだんでしょうね」と説明。最後はフェンスに少し接触し、見る者をひやりとさせたが、「それは全然」と軽やかな足取りでベンチに戻り、仲間たちに称えられた。

 ジェニングス監督は試合後の会見で「ものすごいプレーだった」と絶賛。敵地をどよめかせたプレーにイチローは「いつもそうだけど、(打球が)来てくれないと(今日のようなプレーは)できないからね。僕のところに飛ばしてくれればやるよ、ということですね」とクールに話した。

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