小池百合子氏、都知事選前に意味深

 舛添要一・前東京知事の辞職に伴う都知事選(7月14日告示)への出馬を、自民党東京都連所属の国会議員らから要請されている小池百合子元防衛相が28日、自身の公式HPに都知事選に関する見解を綴ったコラムを掲出した。

 「都知事選にかかる費用は約50億円。もったいない話です」と題して投稿。

 小池氏は「舛添要一東京都知事が一連の騒動で辞任したかと思えば、イタリア・ローマでは初の女性市長が当選しました。そもそもこのローマ市長選は前市長の公費流用疑惑による辞任に伴うもの」と意味深に切り出している。

 舛添氏については「1万8千円のたまごサンドの領収書や正月のホテル三日月での宿泊費などが疑惑の焦点となりましたが、身近な話題と金額でテレビのワイドショーは大盛り上がり。ヒール役と化した舛添知事は自らの記者会見での強気発言で墓穴を掘ったかたちです」「舛添氏も『東京防災ブック』という危機管理本をヒットさせたのに、自らの危機管理は十分ではなかった。才気あふれる人だけに、もったいない最後でした」と記した。

 そのうえで小池氏は「すべての議員が舛添さんのように公私混同が当たり前と思っているわけではありません。ちなみに私は公私の区別がつけにくい飲食費は一切計上しません。お金の問題に足をとられ、本来の政策実現が遠のいては無意味だからです」とした。

 最近の東京都知事については「これで任期途中に都知事が辞すのはこの4年間で3人目です。その都度突如として選挙戦に突入し、いつも最後に現れる『後出しジャンケン』の候補者が勝利を納める。この繰り返しです。政策論争などより、知名度合戦、人気投票です」と苦言を呈した。

 東京の年間予算13兆円がインドネシアの国家予算に匹敵すると指摘し「日本の税収の4割は東京が生み出し、日本経済のエンジンといえます」とする一方で「2025年には東京圏の高齢化は恐ろしいほどのスピードで進むとされ、若者の街のイメージからは想像もつかない介護難民問題が懸念されています」と都政が解決すべき問題点を指摘した。

 自身の都知事選への出馬には触れなかったが「東京オリンピック・パラリンピックは歴史的大事業ですが、開催期間はわずか40日程度の話です。まず都政への信頼を取り戻し、毎日の都民の生活をどう守り、どう希望が抱ける首都とするかが問われているのです。老若男女が希望を抱ける首都・東京にする。そのためにもしっかり取り組みたいものです」と訴えた。

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