舛添氏、湯河原別荘周辺の地価下落中

 政治資金の私的流用疑惑に揺れる東京都の舛添要一知事が、一連の騒動への「ケジメ」として売却を表明した神奈川県湯河原町の別荘周辺の地価が、近年下落続きであることが分かった。広さ300坪の豪邸とも報じられているが、“売り時”としては実に微妙な時期。しかも舛添氏は毎週末のように通っていた別荘を手放すことを「決断」と胸を張って説明しているが、世間の反応はさっぱりで「ズレてる」「何の意味があるの?」「それより辞任してください」とネット上では酷評の嵐となっている。

 国土交通省の調査では、舛添氏の別荘に近いエリアの地価公示は、8年前の08年に1平方メートルあたり10万円だったが、年々下落が続き、昨年には7万8000円まで降下。近年、都市部を中心に地価が上昇傾向にあるとされるが、湯河原町の地価上昇率は、神奈川県内でもかなり低い水準(マイナス)にあるとのデータもある。

 舛添氏は「第3者」だという元検察官の弁護士2人の、一連の疑惑に対する調査結果が出た6日の会見で、「自分なりにケジメをつけたい」と、湯河原別荘の売却を表明した。

 ただし世間には「ケジメ」としては伝わっていない様子。ネット上では「辞職しか求めてません」「不動産を現金化するのがケジメなのか」「事の重大さを理解していない」と批判が相次いだ。また騒動の舞台となった舛添氏の別荘に対して「ある意味、事故物件だな」「買う人いるの?」と揶揄する声も。

 10日の定例会見では記者団から「どう身を切っているのか分からない」と追及されると、舛添氏は「そういうところ(湯河原)に行かないという決断」と説明した。「売却は断腸の思いか」と問われると「個人的な思いをこういう場で申し上げるのは差し控えたい」とした。

 不動産を現金化するだけとの批判を踏まえ、記者団から売却金を寄付する予定などはあるかと聞かれると「まだ売却もされていません」と返した。

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