東京新大学リーグの創価大が６日、東京都八王子市の同大グラウンドで拓大とオープン戦を行い、２－５で敗れた。今秋ドラフトの目玉・田中正義投手（３年・創価）が今季初めて実戦で登板。３回１安打無失点、３三振を奪った。

　先発した田中は、初回先頭にストレートの四球。立ち上がりこそ力みが見られたが、その後は力のある直球を主体に拓大打線を抑え込んだ。最速はスカウトのスピードガンで１５２キロを計測。三回１死から左翼線への二塁打と四球などで１死二、三塁のピンチを迎えたが、後続を断った。

　テレビカメラを含む報道陣、スカウト陣がネット裏から一挙手一投足を追う中での初登板。先月５日に右肩違和感を訴え、侍ジャパン強化試合・台湾戦への招集が見送られていたが、順調な回復ぶりを示した。

　「３回を投げられたという事実はよかった」と話す一方で「自分の今のレベルがわかったのが収穫。変化球を（的確に）投げられる状態じゃない。１日も無駄にできないと思った」と危機感たっぷり。それでも最後には「今日はいろんな人に見られたので疲れました。次回はご遠慮願います」と、ジョークを飛ばしてニヤリと笑う余裕も見せた。