巨人・原監督、女性問題で1億円

【2012年6月21日のデイリースポーツから】

巨人・原辰徳監督(53)が、現役時代の女性問題で1億円を払っていたという前代未聞のスキャンダルが20日、発覚した。発端は21日発売の週刊文春が報じた記事で、球団はこの日、東京都内の球団事務所で記者会見を行った。会見では、同監督と球団の名誉を毀損(きそん)する記事とみられるとして、損害賠償請求訴訟を起こす方針を明らかにした。また、前球団代表の清武英利氏(61)が週刊誌報道に関与していることを示唆した。

 巨人に激震が走った。21日発売の週刊文春の記事は「原監督が元暴力団員に1億円払っていた」との見出しで反社会的勢力に利益供与をしたと報じた。発売日を前に、桃井恒和球団社長、山口寿一常勤監査役、升本喜郎弁護士が出席して記者会見を行い、事実認定した経緯を公表した。

 球団によると、1988年ごろの女性問題にからんで、2006年に2人組の男が原監督に女性の日記の一部のコピーを示した。2人組から「これが表に出ないようにする」などと1億円を要求され、同監督は支払いに応じたという。

 しかし、球団は、相手が反社会的勢力であるとの認識は原監督にはなく、そのような勢力と交際したこともないと説明。球団が警視庁に聞いたところでは、2人は暴力団員などではなかったとしている。

 球団は09年に初めてこの事実を把握。桃井球団社長は「06年時点でなぜ球団に相談しなかったのか、なぜそんなお金を払ってしまったのかと厳しく注意しました」と話した。また、同年に指揮官の去就について同社長と当時の滝鼻オーナー、清武代表が中心になって協議したことも明かし、桃井社長は「辞任する必要はないという判断に至った」と説明。「それは今回のことがあってもまったく決断は変わっていない」と明言した。

 原監督は球団を通じたコメントで、「1988年ごろ、私はある女性と関係を持ちました」と告白。その上で、1億円の支払いについては「ゆすられていると思い、不安を感じた一方、私を助けてくれるのだとも解釈し、要求された現金を渡しました。私個人の不徳の致すところであり、浅はかなことをしたと思っています」と謝罪した。

 球団は週刊文春の記事は、原監督が反社会的勢力に不当な利益供与をしたとの印象を与え、読者を誤導するなどした。同監督と球団の名誉を毀損する記事とみられるとして、損害賠償請求訴訟を起こす方針を明かした。また、週刊誌報道については清武氏の関与もほのめかした。

 交流戦でセ・リーグ球団初の優勝を飾った巨人。リーグ戦再開を目前にし、指揮官の衝撃的な事実が白日の下にさらされた。

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