中畑監督 ファンに退任口にせず
「DeNA5‐7巨人」(3日、横浜スタジアム)
DeNAが中盤以降の追い上げも及ばず、惜敗。今季最終戦を白星で飾ることはできず、2012年以来の最下位が確定した。試合後には最終戦セレモニーが行われ、中畑清監督がファンにあいさつ。今季限りで辞任する意思を固めているが、ファンに対してはっきりと伝えることはなかった。
CSへ進出する巨人にエールを送った後、「わがDeNAベイスターズファンの皆さん、1年間ありがとうございました!」とファンに感謝した。さらに「オールスターまでは首位でした。緊張感、そして喜び、そして怖さを感じていました。幸せでした。でもその後、どんなゲーム展開になっても、このチームの選手たちは最後の最後まであきらめない野球をやり通してくれました。その結果、現状惨敗です。その責任はすべて私にあります」と退任を示唆。ファンからは「辞めるな!」と叫び声が飛んだ。
「当然、責任の重さを感じております。でも、うれしいこともありました。今年は43試合の大入りでした!。ありがとうございます!プロ野球とは、何と言ってもファンの声援、そして後押しがなければ成り立ちません!」とファンを大切にする中畑監督らしい言葉に、球場は大歓声に包まれた。
あいさつの最後には「私の4年間、本当に悔いのない監督…大した監督じゃありません。それでも選手もついてきてくれて、この4年間でこれだけのファンが集まる、そういうスタジアムになってきました。心から感謝します。もう一度チャンスがあるのであれば、また皆さんとお会いしたいです。ありがとうございました」と締めくくった。
退任を前提としたあいさつではあったが、最後まではっきりと「退任」を口にすることはなかった。
セレモニー終了後に会見。今季限りでの辞任を正式に表明した。