広陵18点爆勝発進!佐野3安打3打点

 「高校野球広島大会・2回戦、広陵18-0音戸」(19日、みよし運動公園)

 春夏通算42回の甲子園出場を誇る広陵が、15安打18得点と音戸を圧倒。五回コールドで初戦を突破し、3回戦に駒を進めた。強肩強打でプロ注目の佐野恵太捕手(3年)は3安打3打点と活躍。攻守の要として存在感を見せつけた。

 伝統の強力打線が、いきなり爆発した。広陵は1点を先制して迎えた二回、打者二巡の19人攻撃で10安打を集中し、一挙15得点。悠々と五回コールドで初戦を飾った。

 起爆剤となったのは、3番・佐野だった。初回、「前の2人が打ち上げていた(ともに右飛)ので、投手の足もとを狙った」とコンパクトに中前へ。外野がもたつく間に二塁を陥れる好走塁も見せ、続く藤井の右翼線二塁打で先制のホームイン。難しい夏の初戦で、貴重な先制点を生み出した。

 猛攻の二回には中前打と右翼フェンス直撃の三塁打を放ち、この日は3安打3打点。中井哲之監督(50)も「佐野はちょっと(力が)抜けてますね。今まで見てきた捕手の中でもトップレベル」とたたえた。

 イニング間の二塁送球は1・88秒をマークするなど、肩の強さも超高校級。プロも注目する存在だ。昨夏は二塁手のレギュラーだったが、強肩とフットワークを中井監督に買われ、11月に捕手にコンバートされた。

 冬場は積極的にブルペン捕手を務め、キャッチングが上達。投手陣とのコミュニケーションも充実させた。必然的に自身の練習時間を削ったが、「捕手になって配球が読めるようになって、打撃も良くなった」と強打にも磨きがかかった。

 昨夏は無念の3回戦敗退と、悔しさしか残っていない。「常にチャレンジャー精神で挑みたい。目標はもちろん甲子園です」と宣言。頼もしい“扇の要”が、広陵を2年ぶりの夏の聖地へ導く。

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