広島工20年ぶり夏頂点!7試合68点
「高校野球広島大会・決勝、広島工8-3盈進」(26日、マツダ)
広島工が集中打で盈進を下し、20年ぶり5回目となる夏の甲子園出場を決めた。広島工は2点を先制されたが、五回に4番・久保田敬士内野手(3年)の2点適時二塁打などで4点を奪い逆転。八回にも4安打で4点を追加するなど、持ち前の集中打で盈進のエース・谷中文哉(3年)を攻略。広島93校の頂点に立った。
ノーシードから駆け上がった“雑草軍団”が、喜びを爆発させた。最後の打者を遊ゴロに打ち取ると、3連投に耐え133球を投げ抜いたエース・辻駒祐太投手(3年)は、マウンド上で大きなガッツポーズ。内野から、外野から、ベンチから、次々と選手が集まり、歓喜の輪をつくった。
圧倒的な集中打で、大混戦の広島を制した。この日も2点を追う五回、それまで無安打に抑えられていた盈進・谷中に襲いかかり、1番・小平侑弥外野手(3年)の適時打で同点。さらに2死一、二塁から、久保田が右中間へライナーで運び、一気に逆転した。
久保田は「前の打席で真っすぐを見逃し三振と、4番として一番いけないことをしたので、取り返そうと直球を狙いました」と声を弾ませた。
7試合で96安打を放ち68得点。強打の礎となったのは、昨秋から春にかけて行った“スイング競争”だった。沖元茂雄監督(47)が全部員に、1日1000スイングを目標に徹底した素振りを指示。各人のスイング数を集計して部室に張り出し、互いに競わせることでモチベーションを高めた。
効果はすぐに表れた。3番の宇佐美塁大内野手(3年)は、春以降に約20本の本塁打を放ち、高校通算は45本に。「自分は多分、秋から冬で5万回は振った。スイングが速くなって、コンパクトに振っても飛距離が出るようになりましたね」と成果を口にした。
20年ぶりにたどり着いた、夏の聖地。宇佐美は「県工の歴史に、名前を残せたかな」と笑った。それでも「甲子園では、自分にないものを出そうとせず、積み重ねて来たものを発揮したい」と、平常心を強調。一戦ごとに増した勢いをそのままに、広島工ナインが久々の全国舞台に挑む。
