【POG】復帰するヴェローナシチーに大きな期待(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 新潟2歳Sを制し、新馬-重賞と連勝を飾ったセリフォス(牡、中内田)。今後について、師は「現在は放牧に出ています。年内の最大目標は朝日杯FS(12月19日・阪神、芝1600m)ですので、そこへ向けてどういうローテーションで臨むかを、馬の状態を見極めながら、オーナーサイドと話し合って決めたいと思います」と説明した。G1へ直行の可能性もあるが、間にレースを挟む可能性もある。今後の動向に注目をしたい。

 ベルカント、イベリスの半弟で新潟2歳S12着のサイード(牡、角田)は放牧を挟んで、秋明菊賞(11月21日・阪神、芝1400m)を予定。師は「前走は最後の止まり方を見ると千六は若干長かったかも。それにまだ完成途上でもあった。現状は伸びて走るような感じだからね」と敗因を分析。今後については「血統的にも期待の大きな一頭。千四くらいでレースを覚えつつ、体が大きくなってくれれば」とさらなる成長を期待した。

 小倉2歳S3着のアネゴハダ(牝、佐々木)はファンタジーS(11月6日・阪神、芝1400m)へ向かうもよう。前走を振り返って、師は「大外枠だったことも影響したのか、スタート直後に外へ逃げていた」と説明。予定していたよりも後方からになったが「芝で差す競馬ができたのは収穫だった。初戦とは違う位置取りからの競馬にもうまく対応して、成長がうかがえるレースぶりだった」と前向きにとらえていた。1Fの延長については「あの形のレースができれば、千四は全く問題はなさそう」と泰然自若の構え。同レースを予定する前走の勝ち馬ナムラクレア(牝、長谷川)との逆転Vを目指す。

 同じく佐々木厩舎で、7月の小倉新馬戦(芝1800m)3着以来になるヴェローナシチー(牡)は、10月16日の阪神未勝利戦(芝2000m)を川田Jで予定。前走はハイレベルな一戦で、上がり3F34秒4は1、2着馬と並ぶメンバー最速だった。2着馬グランディア(牡、中内田)が続く今月11日の中京未勝利戦(芝2000m)を単勝1・1倍の断然人気に応えて2馬身半差の完勝を飾っており、同馬にも大きな期待がかかる。

 7月の小倉新馬戦(芝1800m)を勝ったシゲルイワイザケ(牝、渡辺)は、サフラン賞(10月3日・中山、芝1600m)へ向かう。師は「どっしりとした性格で牡馬みたいですね。輸送でイレ込む心配がないし、コース変わりも問題はないです。1週前のケイコの動きは上々で、さらに良くなっていると思います」と感触は上々。新馬-特別と連勝を決め、牝馬クラシック戦線に名乗りを挙げる。

 今回の注目新馬はキングココ(牡、父ベルシャザール、加用)。母は厩舎の先輩で、ダート戦線で息の長い活躍をしたココ。今回が初子になる。母も担当していた前田厩務員によると「母は牝馬にしては520~530キロと大型馬でしたが、同馬はさらに大きくて現在で570キロくらいありそうです」と名前負けしないパワフルな馬体の持ち主であると説明。「それでも入厩当初からは10キロくらい絞れてきています。まだ息遣いがもうひとつですが、ケイコは積みながら良くなってくれれば」と今後の成長に期待を寄せた。24日にゲート試験を合格。ここからデビューへ向けて調整を進めていく。(馬三郎栗東支局・塩手) 

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