【AJCC】ダーク完全復活の兆し

 「AJCC・G2」(25日、中山)

 8歳を迎えた古豪が一発ムードを漂わせている。ダークシャドウが22日、美浦Pで抜群の動きを披露。最近では一番とも言える切れを見せた。鞍上はこのレース、2年連続連対中のベリー。先の中山金杯(ラブリーデイ)を制するなど、好調の名手が激走をアシストする。

 鋭い伸びに完全復活の兆しが見えた。美浦Pに登場したダークシャドウ。活気に満ちた栗毛の8歳馬がはじけたのは残り200メートルだ。気合をつけると、迫力満点のストライドで4F52秒4-37秒8-11秒4をマークした。ラスト1FはP主体の追い切りに変更した昨秋以降で最速。数字、動きともに申し分ない。

 「いい動き。状態は良さそうですね」と橋本助手は好ジャッジを与える。11年毎日王冠以来、勝利から遠ざかっているが、その後も重賞戦線で奮闘してきた。前走の金鯱賞(6着)も出走メンバー2位の上がり3F34秒7を計時。「しまいは脚を使っていた。全体のメンバー的には前走と大差ないから」とG2ならまだまだ好勝負可能とにらむ。

 鞍上は頼りになるベリー。過去、中山の芝重賞は〈4307〉で、勝率28・6%、連対率50%と驚異的な数字をマークしている。AJCCは1、2着と2年連続で連対中。今年も中山金杯を制するなど、勝負強さは相変わらずだ。

 今回は昨年の天皇賞・秋(10着)以来となる騎乗。「年齢的にもう少し長い距離を試したいと思っていた」と距離延長に歓迎の姿勢を示した。ゴールドシップの“1強”ムードが漂う今年のAJCC。だが調子を上げてきた古豪とアイルランドの名手は、決してVを諦めていない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス