【関屋記念】ランリョウオー反撃態勢

 「関屋記念・G3」(11日、新潟 )

 ランリョウオーが巻き返しを狙う。重賞初挑戦だった中京記念では10着。1番人気を裏切る形となったが、スムーズさを欠きながら勝ち馬とは0秒6差と悲観する内容ではない。この舞台では準オープンで0秒1差の2着があり、コースも問題なし。今度こそ重賞タイトルをいただく。

 中京記念で1番人気に支持されたランリョウオー。理由はいくつかあっただろう。混戦模様のハンデ戦。重賞初挑戦とはいえ、デビューからそれまで〈5・9・2・6〉と連対率・636を残してきた安定味もファンを引きつけた。さらに当日は鞍上を務めた浜中が絶好調。メーン前までに9戦騎乗して、6勝、2着1回、3着2回と全て馬券に絡んでいた。

 パドックでの川島助手はオッズ板を見て、心の中で苦笑いしながら周回していたという。「出来は悪くなかったんですけど、短期放牧明けはそれまでいつもあまり良くなかったですからね。見た目にはできあがっていても…」と振り返った。

 結果はデビューから初めて2桁着順の10着に終わったが、内容は悲観すべきものでもなかった。(2)枠(4)番の内枠が災いして、馬場のいい外に持ち出すことができず、外から一気に伸びてきた差し馬の波に飲み込まれた。それでも0秒6差と着順ほど負けてはない。

 中間の気配は良くなっている。火曜日は栗東坂路で58秒8‐13秒5。引っ張り切りの手応えで駆け上がってきた。「最近、行きっぷりが良くなかったんで、あえて大きめに。ハミをかける感じで上がりました。今までにはなかった迫力が出てきた。火曜日の時計としては速いけど、掛かっているわけではないし、よし、よしです」。川島助手は上昇軌道を感じ取っている。

 中京記念の結果だけで見限るのは早計だ。巻き返しても不思議ではない状態にある。新潟の長い直線を生かして、持ち味の決め手を存分に発揮する。

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