健さん一周忌 映画ロケ地にファン続々

 「鉄道員」のロケ地、JR幾寅駅に置かれた遺影を見るファン=北海道南富良野町
 ハンカチ見詰める夫婦
「『幸福の黄色いハンカチ』想い出ひろば」に設けられた献花台に飾られた故高倉健さんの似顔絵=北海道夕張市
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 日本を代表する映画スターで昨年11月10日に死去した高倉健さん(享年83)の一周忌を迎えた10日、健さんの主演映画のロケ地が多い北海道各地の関連施設を、ファンが降りしきる雪や雨の中、次々と訪れ、健さんをしのんだ。

 「駅 STATION」(1981年)に登場した増毛町の「風待(かざまち)食堂」(現・増毛町駅前観光案内所)には10月28日から記帳台が設けられ、全国からファンが来訪。9日までの記帳者は約390人に上っている。

 「鉄道員(ぽっぽや)」(99年)のロケ地だった南富良野町のJR幾寅駅では、撮影中の健さんが好んで食べていた芋団子と芋団子汁を地元婦人会が用意し、駅舎内の遺影の前に供え、駅を訪れたファンに振る舞われた。

 撮影当時、一緒に写真を撮ってもらったという旭川市の主婦、前田知世子さん(46)は「今日は健さんの近くにいたいと思って駅に来た。当時“だめもと”で声を掛けたら写真を撮ってもらえて感激した。ファンの気持ちを大切に酌んでくれる方でした」と話した。その写真を高倉さんに送ったところ、「寒いところご苦労さまでした」との手紙が返ってきたという。

 「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」(77年)のロケ現場を復元した夕張市の観光施設「『幸福の黄色いハンカチ』想い出ひろば」は、3日までだった営業期間を15日まで延長し、訪れるファンのために献花台も設けている。

 夫婦で10年ぶりに来たという北海道歌志内市の元炭鉱作業員で無職、村上輝彦さん(78)は「もう1年たったのか。やっぱり早すぎるし、惜しい人をなくした。憧れだった男らしい姿が見られないのはやっぱり寂しいなあ」と話した。

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