渡辺謙に新潟県民栄誉賞 芸能界3人目
新潟県魚沼市出身の俳優・渡辺謙(55)が、新潟県民栄誉賞を授与されることが2日、発表された。
芸能界では故三波春夫さん、歌手・小林幸子(61)に続く3人目で、俳優としては初。水泳・中村真衣(36)、スノーボード・平野歩夢(16)ら五輪メダリストや、2009年に高校野球の夏の甲子園で準優勝した日本文理高野球部などに次いで、9例目の受賞となった。
ハリウッドでの活躍や、主演を務めたブロードウェイミュージカル「王様と私」が、米演劇界で最も権威のあるトニー賞で4冠に輝いたことなどが評価されての選出。新潟県は「県民に明るい希望と活力を与えるとともに、県民のふるさと意識を高揚させた顕著な功績をたたえ、贈呈します」と説明した。
故郷から届いた吉報に渡辺は「新潟を出て30有余年、もう都会での暮らしが長くなりました。でも年々自分が何処で生まれ、どんな風土で育ったのかを感じる事が増えて来ました」とシミジミ。「そうやって積み重ねてきた仕事を、新潟に褒めてもらう。何だかくすぐったくもあり、誇らしくもあり。これからは育ててくれた故郷に、少しずつお返しをしていければ」と郷土愛を胸に誓っていた。
