豊昇龍がまわし姿で稽古再開、厳しい指摘に師匠「仕方がない。結果を残すしかない」
横綱豊昇龍(立浪)が4日、都内の部屋で名古屋場所を途中休場して以降、初めてまわしを締め、稽古を再開した。
豊昇龍は場所前の出稽古で痛めた左足親指が、同場所3日目に連日の金星配給となった安青錦戦で悪化。翌4日目に阿炎に3日連続となる金星を配給し、5日目に「左第1趾MTP関節捻挫 左第1中足骨骨挫傷 令和7年7月17日から1カ月間の安静・加療、休場を要する」との診断書を提出して休場。1勝4敗10休に終わっていた。
3日に始まった夏巡業の休場に際しては、日本相撲協会から「左拇趾、脱臼骨折」の診断が発表されていた。
この日は鏡を前に感触を確かめるように、土俵に体を向けて同様に四股を踏んだ豊昇龍。親指付近にテーピングなどはなかった。「安静にしていたから。きょう(場所後)初めてまわしをつけた」と明かした。秋場所(9月14日初日、両国国技館)に向けては「これから」と語った。
師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「改めて精密検査を受けたから」と、場所中と場所後の診断名が異なる理由を説明。7日の茨城・古河市巡業から参加する方針は変わらないという。
年6場所制が定着した1958年以降、昇進3場所で2度の休場は3代目朝潮、稀勢の里に続き3人目。横綱審議委員会の大島理森委員長(元衆議院議長)が「至極残念」と言及するなど、豊昇龍についての厳しい見方が多く注目された。同親方は「それは仕方がない。結果を残すしかない」と受け止めていた。





