昇進3場所で休場2回の横綱豊昇龍、金星配給数からみる深刻さ【大相撲名古屋場所】

 「大相撲名古屋場所・5日目」(17日、IGアリーナ)

 横綱豊昇龍(26)=立浪=が休場した。会場内に掲示され、発表された。今場所は1勝3敗。2日目から若元春、安青錦、阿炎と3日連続で金星を配給していた。5日目の相手、王鵬は不戦勝となる。

 豊昇龍の休場は新横綱場所だった今年春場所以来。場所前に伊勢ケ浜部屋に出稽古した際、左足親指を負傷。取組前に師匠の立浪親方(元小結旭豊)は治療を継続していることを明かしていた。

 金星に関する豊昇龍は不名誉記録は次の通り。

 3日連続金星配給は昨年春場所の照ノ富士以来。5日目に王鵬に敗れた場合、1931年宮城山以来94年ぶり2度目の史上ワーストの不名誉記録となっていた。

 豊昇龍は横綱昇進3場所で8つの金星を配給。王鵬に敗れた場合、9つ目の配給。年6場所制が定着した1958年以降では栃ノ海、3代目若乃花の同8つを上回り、単独1位となっていた。

 ただ、栃ノ海、3代目若乃花の昇進3場所と比較すると豊昇龍の不振さが際立つ。

 豊昇龍は昇進3場所で2場所が休場。進退を問われるには若い26歳だが、休場を重ねると鍛錬の機会が減り、相撲勘もにぶることは必至。苦しい状況に陥った。

 ◆栃ノ海

1964年春場所 10勝5敗(金星配給3=羽黒花、岩風、開隆山)

夏場所 13勝2敗(金星配給1=沢光)幕内優勝

名古屋場所 11勝4敗(金星配給4=若秩父、廣川、大豪、青ノ里)

 ◆3代目若乃花

1998年名古屋場所 10勝5敗(金星配給2=出島、栃乃洋)

秋場所 12勝3敗(金星配給2=琴ノ若、栃乃洋)

九州場所 9勝6敗(金星配給4=魁皇、玉春日、若の里、土佐ノ海)

 ◆豊昇龍

2025年春場所 5勝5敗5休(金星配給3=千代翔馬、高安、一山本)

夏場所 12勝3敗(金星配給2=王鵬、阿炎)

名古屋場所1勝4敗(金星配給3=若元春、安青錦、阿炎)

※豊昇龍の名古屋場所は5日目不戦敗までの成績

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