広島・ドラ2西野 強肩強打で鯉の古田になる!立命大出身で球界代表する名捕手の大先輩へ 新井監督も期待「素質は十分にある」
広島からドラフト2位指名された西野啓也捕手(22)=立命大=が27日、京都市内の同大キャンパスで新井貴浩監督(49)と鞘師智也担当スカウト(46)の指名あいさつを受けた。指揮官は捕手としての能力と今後の伸びしろを高く評価。同大出身の古田敦也氏(61)のような名捕手に成長することに期待を寄せた。
秋晴れが広がる立命大のキャンパス内で、新井監督と西野は力強くがっちりと握手を交わした。指揮官が「捕手としての能力は1軍でも十分に通用する。打つことに関しても間違いなく打てるようになる。伸びしろしかない良い選手」とほれ込んだ逸材。西野は「チームメートの方々やファンの皆さんに愛される選手になりたい」と決意を新たにした。
二塁送球タイム1秒8を誇る強肩が最大の武器。今春の関西学生リーグでは打率・348をマークして首位打者に輝き、大学日本代表にも選出された。「短期決戦が好き。打てばヒーローになれる」という物おじしない性格もプロ向き。カープが大学生捕手を2位までに指名するのは1990年度に1位指名した瀬戸輝信(法大)以来、実に36年ぶりだった。
今秋は青学大・渡部、亜大・前嶋ら有力な大学生捕手がそろっていたが、新井監督は西野が明治神宮大会で準優勝に貢献した3年時から注目していた。映像での確認にとどまらず、現地へ足を運んで何度もプレーをチェック。「3年後、4年後を考えて、私は西野くんが一番いいキャッチャーになると思った」とスカウト陣と球団に猛プッシュし、指名に至った。
指揮官が期待を寄せるのはプレー面だけではない。人間性や姿勢についても「気迫やうれしい感情が前面に出る選手。間違いなくファンの方からも愛される選手になれる。1年目から感情を爆発させてやってください」とメッセージを送った。さらに、「ゆくゆくは立命館大学の偉大な古田先輩のようなキャッチャーになってもらいたい。その素質は十分にある」と、球界を代表する大先輩の名を挙げ、無限の可能性を絶賛した。
終始和やかな雰囲気で進んだ2人の会見。途中、指揮官から「あの話していいよ」と促されると、和歌山県出身の西野は「母が阪神ファンで僕も小さい頃から新井監督のファンだった。阪神時代の応援歌もバッチリ歌えます」と笑顔で明かす場面も。これには新井監督も「年を取ったなと」と苦笑い。会場が大きな笑いで包まれる一幕もあった。
ドラフトから5日が経過し、「少しずつ実感が湧いてきた」という西野。会見終了後は新井監督から赤い帽子をかぶせてもらい、晴れやかな笑みを浮かべた。指揮官が見込んだ男が、生まれ変わるカープの象徴となる。
【西野 啓也(にしの・けいや)】
◆生まれ 2004年7月15日生まれ、22歳。和歌山県みなべ町出身
◆サイズ 179センチ、80キロ
◆投打 右投げ右打ち
◆球歴 上南部少年野球クラブで野球を始め、中学は紀州由良リトルシニアに所属。高知高では3年春に甲子園出場。立命大では1年春からリーグ戦に出場。3年春から3季連続でベストナインを獲得。4年春には首位打者に輝き、大学日本代表に選出された
◆遠投 120メートル
◆好きなタイプ 笑顔がすてきな人
◆広島での楽しみ カキ、お好み焼きを食べること
【主な立命大出身プロ野球選手】
◆吉田義男(阪神)遊撃の守備は球界随一。華麗な身のこなしから「今牛若」の異名を取った。監督として85年日本一に導いた。
◆古田敦也(ヤクルト)野村克也監督の指導を受け、新たなタイプの名捕手に成長。91年には首位打者となるなど、バットでも魅せた。
◆長谷川滋利(オリックス)イチローらと黄金時代を支えた後、メジャーへ。名リリーバーとして唯一無二の存在感を示した。
