「あしたのジョー」には“幻のラスト”が存在していた 原作・梶原一騎さん実弟明かす「真っ白に…燃え尽きた」の前に段平が… ちばさん猛反対で幻に
「あしたのジョー」や「おれは鉄兵」などの大人気作で知られる漫画家・ちばてつや(本名・千葉徹弥=ちば・てつや)さんが、骨髄異形成症候群のため22日に都内の病院で死去していたことが27日、分かった。87歳。葬儀は家族葬で執り行われた。
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ちばてつやさんが故・梶原一騎さんとのコンビで手がけた歴史的人気漫画「あしたのジョー」には“幻のラストシーン”が存在していたことが、デイリースポーツの取材で明らかになっていた。
実際のラストシーンは、主人公の矢吹丈が世界バンタム級王者ホセ・メンドーサと死闘を繰り広げ、終了のゴングとともに「燃えたよ。真っ白に…燃え尽きた」とつぶやき、コーナーで安らかな表情のまま「灰」になっている。
原作を手がけた梶原さんの実弟で作家の真樹日佐夫氏によると、梶原さんによる当初の最終回では、白く燃え尽きる前に「(セコンドの丹下)段平がジョーのそばに行って『お前は試合に負けてケンカに勝ったんだ。そう思え』とリングで語りかける場面」が描かれていたという。
続けて、時は流れ「ジョーはパンチドランカーとなっている盟友カーロス・リベラとともに療養所の庭みたいな所にいて、日差しの中、2人して笑顔で戯れているシーンで終わっている」と証言している。
だが、ちばさんはこの案に猛反対したという。ちばさんは「これだけ長く15回戦の試合を描いてきたのに、いくら何でも段平の『ケンカに勝った』はないでしょう」と反論。結果として、ジョーの生死も含めて複数の解釈を可能とした伝説的ラストとなり、作品は不朽の名作へと昇華した。
