広島・新井監督 捕逸の石原を途中交代 石原コーチ「状況判断や投手のことも考えないと」 2戦連続零封負けで最下位転落

 「巨人5-0広島」(22日、東京ドーム)

 広島が2戦連続、今季14度目となる零封負けで2連敗となり、再び最下位に転落した。打線は沈黙、投手陣は踏ん張りきれず。新井貴浩監督(49)ら首脳陣は六回のイニング途中の投手交代時に石原貴規捕手(28)もベンチに下げる厳しい采配も行った。CS争いに踏みとどまるため、同一カード3連敗だけはなんとしても阻止しなければならない。

 敵地に大歓声が沸き起こり、鯉戦士たちは肩を落としてベンチへと引き揚げていく。前日も見た悔しさにまみれた景色がそこには広がっていた。2戦連続の零封負け。ビジターでは8月6戦全敗となった。スタンドの一部を赤く染めた鯉党からもため息が漏れた。

 打線はプロ初先発の代木に5回無失点で封じられて同初勝利を献上。新井監督は「適度にボールが強いし、適度に荒れていたので、絞りづらかったと思います」と振り返った。初回は1死一、二塁で4番・坂倉が遊ゴロ併殺。2点を追う五回は1死一、二塁から菊池とファビアンが凡退して、得点を挙げることができなかった。

 前カードの中日3連戦はサヨナラ勝利もあり3連勝。勢いを持って東京に乗り込んできたが、この2試合は9度あった得点圏の場面でわずか1安打にとどまっている。複数安打を記録したイニングもなく、打線につながりが生まれてこない。

 この結果を受けて、中日と入れ替わる形で再び最下位に転落。3位・DeNAとは4・5差に広がった。CS争いに踏みとどまるため、一戦一戦が正念場だ。その中で六回には首脳陣の厳しさが垣間見えた判断があった。

 2点を追う六回は1死一塁となったところで先発・玉村から松本にスイッチした。しかし、ダルベックに左前打を許すと、次打者・坂本の初球を石原が捕逸。走者を進め、最終的に満塁からの押し出し死球と2点適時打で3点を追加された。その後、2死一、三塁となったところで、ベンチは投手の交代と同時に捕手も石原から持丸に代えた。

 この交代理由について石原慶幸バッテリーコーチは、「パスボールもあるけど、捕手は状況判断や投手のことも考えながら、やっていかないといけない。それができていないという判断で、あのタイミングで一緒に代えた」と説明。捕逸の場面はサイン違いではないという。今季1軍初登板だった松本に対するリード面での「配慮」の部分を強調して指摘した。

 とはいえ、打たないことには勝利への突破口は見いだせない。ビジターでは現在、41イニング連続無得点中。本拠地で見せていたつながりのある攻撃を早く取り戻したい。

 ◇広島・石原(捕逸の場面について)「(松本とは)しっかりコミニュケーションは取れていた。僕が(変化球の)抜けた軌道についていけず、捕れなかっただけです。次はないようにしないといけない」

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