広島・ファビアン 「完璧」東京ドーム初!5戦ぶり17号 20日モンテロの一撃も“予言” CS「厳しい。でも諦めない」
「巨人5-4広島」(19日、東京ドーム)
意気消沈する鯉党の元へ特大のアーチを描いた。広島のサンドロ・ファビアン外野手が5戦ぶりの一発となる17号2ラン。ビハインドが3点に広がった直後に一矢報いる打撃を見せ、「追い込まれて何とか良い反応で良いポイントで振り抜くことができた。点差を縮めることはできて良かった」と敗戦の悔しさをかみしめながら前を向いた。
自画自賛の本塁打だ。2-5の七回2死一塁で打席を迎えると、相手先発・山崎の外に逃げていくカットボールを捉えた。「完璧な当たりだった」と振り返るように、打球は左翼席上段まで飛んでいった。
東京ドームでは自身10試合目にして初本塁打。この日の試合前練習中には同じドミニカンのモンテロと「(自分たち)2人ともまだ東京ドームでホームランを打ってないね」と話していたという。意識をしていた中でアーチを架けてみせ、「なんとか今日出たから良かった」と話した。20日・巨人戦は東京ドームでの今季最終戦。「(モンテロも)最後の試合で打ちそう」と相棒の一撃も“予言”した。
チームは3連敗でCS進出へ土俵際に追い詰められた。ファビアンは「本当に厳しい」と現実を見つめながら、「でも諦めない。明日も勝てるように、グラウンドに入りたい」と眼光に鋭さを宿した。試合が続く限り、0・1%でも可能性のある限り、悪あがきをする権利はある。




