広島・常広 4回10安打5失点KOでプロ初黒星 かつての“庭”神宮初登板で制球面の課題露呈「逆球が多かった」
「ヤクルト7-4広島」(31日、神宮球場)
かつての“庭”で苦しんだ。広島・常広羽也斗投手が今季2度目の先発登板に臨み、4回10安打5失点でKOされた。「キャッチャーの配球通りに投げられなかったのが全てかなと思う」。青学大時代に主戦場としていた神宮でプロ入り後ワーストの投球となり、プロ初黒星を喫した。
課題としている制球面の不安定さが露呈した。「逆球が多かった」と振り返ったように捕手・坂倉が構えたところよりも高めにボールが集まったところを痛打された。
先制の援護を受けた直後の二回に岩田と長岡に適時打を許して3失点で逆転を許すと、四回には長岡、村上に適時打を浴び、さらに2失点。「逆球がいって打たれたら意味がない。しっかりキャッチャーミットに投げられるように頑張りたい」と試合後は淡々とした口ぶりで課題修正を誓った。
神宮での登板は青学大4年時の神宮大会決勝以来だった。大学時代に数々の快投を見せて、ドラフトの目玉にまで登りつめた場所。登板前には「懐かしい」と感慨に浸っていたが、プロの舞台では辛酸をなめる結果となった。
ただ、前日に3発を放っていた相手主砲・村上からは2三振を奪い、ポテンシャルの高さは見せた。新井監督も「一つ一つのボールはいい。もう少し低めに集めることができれば、投球は変わってくると思う」と評価する。まだ発展途上の右腕。この苦い経験を肥やしにする。





