広島・菊池4打点 35歳ベテランが呪縛解いた!昨年4月以来のバンテリン4得点以上 六回3ラン「僕らみたいな力も必要」
「中日5-6広島」(10日、バンテリンドーム)
キクがやったぞ!広島の菊池涼介内野手(35)が今季最多4打点の活躍で勝利に貢献した。六回に一時同点の3号3ランを放つと、八回には決勝の左犠飛。チームはバンテリンドームで昨年4月27日以来、23試合ぶりとなる1試合4得点以上をマークし、ようやく“呪縛”から解き放たれた。4位に再浮上した勢いそのままに、11日から本拠地で首位・阪神と3連戦に臨む。
バンテリンドームでの今季最終戦を白星で飾り、左翼席の鯉党へあいさつを行うナインに温かい拍手が送られる。直後のヒーローインタビューにはもちろん菊池が登場。4打点をたたき出したベテランは、「たまたまです。バンテリンドームにしか来られないファンの方もいる。勝利を届けられて良かったし、うれしい」と頬を緩めた。
1-4の六回だ。1死一、二塁で迎えた第3打席。1ボールから松葉のスライダーを振り抜いた。打球はギリギリで高い左翼フェンスを超える同点の3号3ラン。バンテリンドームで昨年4月27日以来となる1試合4得点以上となり、ついに呪縛を解き放った。ともに遊ゴロに倒れた1、2打席目を「がっつきすぎた」と反省。「良い意味で割り切っていけた」と一振りで試合を振り出しに戻した。
再び1点を追う展開となった八回は末包の適時二塁打で同点とし、1死三塁で菊池が打席へ。2ボールから橋本の149キロを左翼定位置付近まで運び、三走・大盛がホームインし、これが決勝点となった。
直近2試合は二塁のスタメンを7月下旬に支配下登録されたばかりの前川に譲った。他にも二俣、羽月ら若手内野手がアピールを続けるが、「僕らみたいな(ベテランの)力も必要だというところをちょっと見せられた」と意地をのぞかせた。
チームは再び4位に浮上。まだまだ上位を目指せる位置にいる。「必死にやるだけ」と一戦必勝を強調した菊池。背番号33が夏場の戦いで存在感を高めていく。





