広島・ファビアン 来日1年目から100安打 不振脱出の兆し!19戦ぶり先制11号

 4回、左越えソロを放ち、ほえるファビアン(撮影・市尻達拡)
 6月度の月間MVPの受賞式で、トロフィーを受け取るファビアン(撮影・市尻達拡)
 4回、先制左越え本塁打を放ち、ナインの出迎えに笑顔を見せるファビアン
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 「広島1-5巨人」(26日、マツダスタジアム)

 広島のサンドロ・ファビアン外野手(27)が復調を印象づける11号先制ソロを放った。6月29日・中日戦(バンテ)以来19試合ぶりとなる豪快な一発で、節目の今季100安打にも到達した。チームは後半戦黒星発進で借金も「8」にまで膨らむ危機的な状況だが、頼れる助っ人が打線をけん引すればトンネルの出口を見えてくるはずだ。

 久々の好感触にファビアンはバットを強く投げた。そして打球が左翼席に吸い込まれていくのを見届けると、一塁ベンチへ顔を向けてナインを指さしながら“ファビアンスマイル”を披露。78打席ぶりにアーチをかけ、「初球から積極的に打ちにいった。甘く来た球を完璧に捉えることができた」とうなずいた。

 両軍無得点の四回2死で回って来た2打席目で、巨人・横川の初球カットボールを強振。球団の来日1年目助っ人では22年のマクブルーム以来13人目となる、シーズン100安打を本塁打で決めて見せた。7月は32打席連続無安打の期間があるなど、試合前の時点で打率・147と苦しんでいたが、球宴ブレークも挟んで本来の打撃が戻ってきた。

 3点を勝ち越された直後の七回に左飛に倒れた際には定位置付近の飛球にもかかわらず、一塁ベースを強く蹴るほどの全力疾走。九回に最後の打者となってベンチへ戻る際には、バットを振りかざして悔しさをあらわにした。「自分のことだけではなくて、チームのことを考えたらすごく悔しい」。試合後は打撃についての質問が飛んでも「悔しい」という言葉に着地した。

 打線の中核として、「残りは50数試合、プレーオフにいけるように頑張る」と気合を強調。いつも陽気な助っ人は眼光に鋭さを宿した。

 ◆新外国人の100安打 ファビアンが四回に11号ソロを放ち、今季100安打に到達。広島の新外国人選手によるシーズン100安打以上はマクガイア(1973年)、シェーン、ホプキンス(75年)、ライトル、ギャレット(77年)、ガードナー(81年)、ロードン(89年)、ロペス(96年)、シーツ(03年)、ラロッカ(04年)、シーボル(08年)、マクブルーム(22年)に続き13人目。

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