カープ大拙攻…今季ワースト16残塁でサヨナラ負け 新井監督は前向く「ヒットも出ている、あともう少しだね」

 10回、1死一、二塁の好機に矢野が見逃し三振に倒れ、声を出す新井監督(撮影・西岡正)
 12回、2死二塁で遊ゴロに倒れる小園(撮影・金田祐二)
 10回、矢野が見逃し三振に倒れ、頭をかく新井監督(撮影・西岡正)
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 「巨人4-3広島」(1日、東京ドーム)

 心身に大きなダメージを食らった。選手もスタンドの鯉党も、何度も顔をゆがめた末の今季3度目のサヨナラ負け。計4度の満塁機でいずれも無得点に終わり、16安打を放ちながらも16残塁だった。大拙攻での6連敗となり、広島・新井監督は「ヒットも出ている。あともう少しだね」と必死に前を向いた。

 打っても打っても本塁が遠かった。初回に相手先発・田中将から5連打を生み出して坂倉、ファビアン、菊池の適時打で3点を先制。低調気味だった打線がついに目を覚ましたと感じさせたが、ここから苦しい時間が続いた。

 初回はその後の2死満塁でドミンゲスが二飛に倒れると、三回も2死満塁としたが矢野が遊飛。四回も2死満塁までこぎ着けるが、田村が空振り三振に斬られて、天を仰いだ。四回終了時点で10安打を放つも11残塁となった。

 極め付きは3-3の九回。相手の悪送球などもあり、無死満塁の勝ち越し機を迎えるもファビアンが遊ゴロで本塁併殺に倒れると、菊池が三ゴロに打ち取られて、まさかの無得点に終わった。

 最終的に野間、末包、菊池の3人が猛打賞を記録し、全体で16安打としながらも3得点。指揮官は「チャンスもつくれている。あと少しのところまできている」とポジティブな言葉を繰り返した。

 これで関東地方の球場では今季8戦全敗。次戦は東京から広島に移動してのナイターゲームだ。肉体的にタフだが、地元から流れを取り戻す。

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