広島・坂倉が帰ってくる!29日・巨人戦から1軍合流 新井監督明言、打線の起爆剤に将も「準備OKと」「楽しみ」
右手中指骨折で離脱中の広島・坂倉将吾捕手(26)が29日・巨人戦(東京ドーム)から1軍復帰することが28日、決まった。新井貴浩監督(48)が明言した。坂倉は22日のウエスタン・くふうハヤテ戦で実戦復帰を果たし、順調な回復ぶりを示してきた。チームは前カードのDeNA戦で、今季初の同一カード3連敗。正捕手が再び勢いをもたらす。
チームに欠けていた大きなピースが、ようやく埋まる。新井監督はこの日、坂倉について「全然問題なく準備もOKということなので、ジャイアンツ戦から」と29日・巨人戦(東京ド)からの1軍復帰を明言した。
現在、首位・阪神とは1・5ゲーム差の2位。3位・巨人にはゲーム差なしに迫られている。前カードのDeNA戦では今季初の同一カード3連敗を喫し、打線も直近3試合で1、0、1得点と元気がない。指揮官は「サク(坂倉)は中心選手なので、楽しみにしています」と流れを変える働きに期待。1軍合流即先発出場となれば、攻撃陣の起爆剤として躍動する姿に胸が膨らむ。
坂倉は2月26日、キャンプ最終日のノック中に右手中指を負傷。3月2日に病院で検査を受け「右手中指末節骨骨折」と診断された。同4日に手術して今月3日にキャッチボール、11日ごろには打撃練習を再開。地道にリハビリを続けてきた。
そして22日のウエスタン・くふうハヤテ戦(由宇)で実戦復帰。「3番・捕手」で先発出場すると、四回無死二塁から左翼線へ適時二塁打。守備でも軽快な動きを見せ、五回の守備から退いた。
1軍復帰へ大きなステップを刻み、試合後には「何事もなく終われたので良かった」とホッとした表情を見せていた。患部には腫れが残るが「プレーには影響がないので、そこは受け入れて」と明かしていた。
23、24日も先発出場し、24日は術後最長の七回までマスクをかぶった。「(患部は)大丈夫ですね。セカンドスローも、いい感じにできている。(1軍に)呼ばれても大丈夫なように、しっかり準備していきたい」と語っていた。
26日の同オリックス戦では先発出場して3打数1安打。五回に中前打を放って代走を送られた。翌27日の福山遠征には帯同せず、臨戦態勢を整えた背番号31。離脱に際して新井監督から「めちゃくちゃ焦って最短で帰ってこい」と言葉を掛けられていた中、4月中の復帰にこぎつけた。
戦列を離れていた期間には「戻るだけではなく、しっかり活躍できるようにがんばりたい」とチーム貢献に照準を定めていた坂倉。多くの期待を背負い、カープを再び上昇気流に乗せていく。





