広島 二俣が驚異的な粘り腰発揮 フルカウントから5球連続ファウル→14球目を見極めて四球 一挙5得点の立役者に 新井監督も驚き
「阪神2-5広島」(18日、甲子園球場)
広島・二俣翔一外野手が二回の打席で驚異的な粘りを見せ、甲子園がどよめいた。一挙5得点のビッグイニングへ導く立役者になった。
菊池の左中間二塁打で同点に追いつき、なおも無死二、三塁。二俣は3球で追い込まれたが、ここから驚異的な粘り腰を発揮。低めをしっかり見極め、ゾーンに来たボールはことごとくファウルにした。9球目付近からスタンドはざわつきはじめ、驚異的とも言える5球連続ファウル。マウンドの村上も複雑な表情を浮かべ、徐々に緊張感が高まっていった。
最後は低めのストレートを見極めての四球に広島ファンからは大歓声、阪神ファンからはタメ息が漏れた。14球にわたった勝負でチャンスメークし、矢野の邪犠飛で勝ち越し点を呼び込んだ。
さらに小園が右前打でつないで満塁とすると、末包が左前に2点適時打で一挙5点のビッグイニング。村上の球数は1イニングで50球を超えるなど、二俣の粘りが打線に好循環を生み出した。
結果的に二回の5得点がゲームの趨勢を決める形となり、チームは首位攻防戦に快勝。森下は今季初完投で最高のゲームになった。新井監督は「あの回だけで50球以上?マティー(二俣)が14球?本当に粘り強くいい攻撃だったと思う」とたたえていた。





