広島・堂林が新4番!新井監督託した モンテロ&秋山抹消で試練 オープン戦4割超え好調維持「ドウに頑張ってもらう」

 「ヤクルト(降雨中止)広島」(1日、神宮球場)

 おまえに託したぞ!広島の新井貴浩監督(48)が1日、開幕カードで4番を務めていたエレフリス・モンテロ内野手(26)=前ロッキーズ=の戦線離脱を受けて、新たな4番に堂林翔太内野手(33)を指名した。ヤクルト戦(神宮)が雨天中止となったこの日、右足首の靱帯を損傷した秋山も出場選手登録を抹消。開幕4、5番がいなくなるという危機的状況に選手会長が奮い立った。

 4月なのに凍えるような風雨に見舞われた東京。神宮での一戦は15時20分に中止が発表され、野手陣は球場隣接の屋内練習場で汗を流した。そんな中、新井監督は打撃ケージ裏に仁王立ちして、背番号7のスイングを凝視。「4番・堂林に頑張ってもらう」。打線の中核を成す4番を鯉のプリンスに託すことを明言した。

 堂林はオープン戦で19打数9安打の打率・474の好成績をマークしていた。「ずっと内容も良いし、状態も良い。ドウに頑張ってもらおうと思っています」と指揮官。開幕前に“代打の切り札”に指名し、阪神との開幕カードでは2試合に途中出場して1打数無安打だったが、全幅の信頼と大きな期待を寄せた。

 開幕4番を務めたモンテロは30日・阪神戦での打席でスイングを仕掛けてファウルを放った際に左内腹斜筋を肉離れして、31日に出場選手登録を抹消。新井監督は「明らかに肉離れの痕が見えるので。脇は我慢してどうこうできるレベルではないから」と新助っ人の長期離脱を示唆した。

 さらに30日の同戦での走塁中に右足関節外側靱帯を損傷した開幕5番の秋山も、この日、出場選手登録を抹消された。秋山自身は「治療をしながら、テーピングをしながらでも」と1軍帯同への意思を示していたというが、指揮官は「(シーズン)始まったばかりだし、寒いし、足首をかばいながらの二次災害。そういうのが一番やってはいけないことだから、まずはしっかり治すようにっていうことで抹消した」と説明し、ストップをかけた。

 シーズンの最序盤にして歯車は大きく狂ってしまった。だが、カープには堂林がいる。選手会長も務める背番号7は「チームとして試される時がいきなり来たんじゃないかなと思う」と冷静に現状を見つめ、「僕も含めてこの状況を一人一人がどう捉えるかが、すごく大事になってくる」と力を込めた。

 新井監督は5番打者に関して「固定できない」と日替わりで臨む方針を示した中、4番は堂林で戦っていくことを決めた。託した者と託された者、思いを1つにして、危機を乗り越えていく。

 ◆堂林の4番成績 堂林のプロ初4番は2023年9月12日・ヤクルト戦で4打数2安打で本塁打と打点なし。先発4番は通算成績は39試合で打率・237(139打数33安打)で3本塁打、14打点。

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