広島・末包 外野レギュラー宣言「本塁打20本以上とチーム打点王をクリアしたい」「龍馬さんは練習、めちゃくちゃします」
広島の末包昇大外野手(27)がデイリースポーツの正月インタビューに応じ、外野のレギュラーを奪取し20本塁打、チーム打点王を目標に掲げた。勝負の3年目。昨季は自身初の2桁本塁打となる11本を放った右の長距離砲。西川がオリックスへFA移籍したことで空いた外野の一角を、そのバットで奪い取る構えだ。以下、インタビュー(1)
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-今季が3年目。
「もう3年目ですね。早かった。2年目は途中が良かった。それを継続して、今年は去年以上の成績を残したい」
-具体的に言うと。
「自分のプラン的にはレギュラーを取る。もちろん即戦力で取ってもらったので1年目からレギュラーを目指していた。でもレベルの高さとか自分の技術不足があり、簡単ではないなと思った。1年目を踏まえた中でのプランを2年目に考えた。今季はレギュラーを目指すだけ」
-昨季は開幕1軍を逃し昇格は6月。
「自分の中で、まずは外野手の4番手を目指していた。1軍にいることを大前提として、誰かがケガをしたらすぐにその代わりをして、そこから1年間頑張るイメージだった。でも開幕からいられなかった」
-打撃状態も良くなかった。
「最初は結構、甘い考えだったと今は思う。頑張っていたら自分の成績が良くなり、誰かが調子が悪くなって、いつか代われるだろうと思って毎日やっていた。でも2軍でも全然、成績を残せず、まずいなと」
-復調のきっかけは。
「森下が2軍にいて話す機会があった。そこで『もったいないですよ、ほかの人にはない右の長距離砲としているのに』と。アイツは、自分の調子をむちゃくちゃ上げて、自分の調子が良いから1軍に上げてもらえるようにしますと言っていた。人の調子どうこうじゃなく、自分で結果を出して上げてもらいますと。1軍でやっている選手は、自分で道を切り開くという考え方なんだと思った」
-大きかった。
「大きかった。プライベートでもご飯に行ったりする間柄。そこから1週間くらいしてアイツは1軍に上がったんです。自分の中で持っているものがあるなと感じた」
-西川がオリックスへ移籍したことで外野争いは激しくなる。
「枠が一つ空いた。自分が売り出していくところは長打。それだったりをもっとアピールしていきたい」
-西川から参考になったことは。
「龍馬さんは練習、めちゃくちゃします。それに自分のプラスになることは、どんどん取り組んで変化を恐れないというか。打席の中で変えたりとか、そういうところはすごい」
-西川は日本シリーズでカープと戦いたいと言っていた。
「もちろん戦いたい。それから一ファンとして、パ・リーグでどういう打撃をするか見たいです」
-どんな3年目のシーズンにしたいか。
「まだまだ、自分の地位を確立していないので、まずは外野でレギュラーを取る。その次に、本塁打20本以上とチーム打点王をクリアしたい。そこを踏まえた上でリーグ優勝、日本一を成し遂げたい。試合数で言えば、100試合以上はマストで出たい。1年目が31試合で去年が65試合。試合に出ないとチャンスもない。まずは自分の数字を増やしてからチームのためにやっていきたい」
◇末包 昇大(すえかね・しょうた)1996年5月27日生まれ。香川県坂出市出身。身長188センチ、体重112キロ。右投げ右打ち。外野手。高松商では1年秋から一塁のレギュラーを奪取し、3年時は4番としてチームをけん引した。東洋大に進学し、卒業後は大阪ガスへ。3年目の日本選手権では主軸として優勝に導き打撃賞を受賞。21年度ドラフト6位で広島に入団。





