【安仁屋宗八氏の眼】3失点の森翔平 勝つには持ち味の直球を軸にすべき

 先発し、投げ込む森(撮影・田中太一)
 3回、村上に同点適時打を許しぼうぜんとする森(撮影・田中太一)
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 「広島東洋カープ4-3東京ヤクルトスワローズ」(25日、マツダスタジアム)

 広島が今季5度目のサヨナラ勝ちで再び貯金を「12」に戻した。七回途中3失点の森翔平投手にデイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏が言及。「もったいない」と飛躍のポイントを挙げた。

  ◇  ◇

 先発した森に関しては「もったいない」という印象の残る投球になった。七回途中降板で3失点という結果は悪くないが、3点を先制してもらっていただけに、勝ち星もつかないし、点の取られ方も残念だった。

 初回を三者凡退と完璧な立ち上がりだった森は、先制直後の二回、先頭の村上に対して少し意識してしまったか、ストライクとボールがはっきりする中で右前打を許した。

 ここまではまだいいが、そこから連続四球で無死満塁となって、その後2点を返された。四球も、変化球が指に引っかかりすぎてワンバウンドするケースが多く、ここに“残念なポイント”が集約されているように感じた。

 まず、森はこれまで四球が絡まなければ高い確率で抑えている。そこへ、変化球を増やした揚げ句の四球だ。140キロ台後半の素晴らしい直球を軸にするべきと感じた。サヨナラ勝利も気持ちいいが、それができれば自身への白星をプレゼントできる確率が高まっていたはずだ。

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