カープ森下 ブルペン救う7勝目 「後ろの人たちが疲れてましたし」仲間のために粘投8イニング
「広島東洋カープ6-3読売ジャイアンツ」(19日、マツダスタジアム)
広島・森下暢仁投手(25)は、60年ぶりの巨人戦2試合連続完封は逃したものの大きな仕事をやってのけた。序盤のピンチをしのぎ八回までマウンドを守り続けた。8回7安打3失点で手にした7勝目は、救援陣の負担を減らす1勝だ。
「とにかく長いイニングを投げたいと思っていた」
三回まで毎回得点圏に走者を背負いながら無失点。粘り続けたことが投球にリズムをもたらした。六回は岡本和の強烈な打球が右足付け根付近に直撃したが「大丈夫です」。アクシデントをものともせず腕を振り続けた。
「後ろの人たちが疲れてましたし」
8月に入り救援陣が打ち込まれる試合が増えた。先発陣は定期的な間隔を空けるだけに長くマウンドに立ち続けたい思いがある。
だからこそ6点リードの八回、岡本和に浴びた3ランを悔やんだ。「結果的に8回は投げられたんですけど。(九回は)栗林さんじゃないシチュエーションにもできたかなって思います」。責任感の強さを感じさせる言葉が頼もしい。
阪神を追いかける戦いが続く。お立ち台では「チーム一丸で頑張ります」と言い切った。この日は、練習で使用している水色を基調としたグラブを試合で初めて使った。気分を一新させた右腕がチームに勢いをもたらした。




