広島・会沢 先制&V打 スタメン起用に奮起「出るときは必死」3連覇支えたベテラン燃えた
「広島東洋カープ4-1東京ヤクルトスワローズ」(27日、マツダスタジアム)
改めて、広島・会沢翼捕手が存在価値を世に示した。9連勝中で、マツダでの対ヤクルトも今季負けなしの8連勝中。首位阪神とゲーム差なしの2位という形で臨んだ試合は、絶対に落としたくなかった。
22日、中日戦以来のスタメンマスク。それでも心身の準備は整っていた。序盤は投手戦。床田をうまくリードしつつ、両軍無得点で迎えた五回。先頭・堂林が二塁打で出塁し、打席が巡ってきた。
「出るときは、必死ですよ」と、まるで1軍定着を狙う若手選手のような、強烈なモチベーションで白球をにらみつけ、中前にはじき返した。先制適時打だ。
同点とされた七回1死三塁でも「監督が使ってくれた。何とか応えようと」これまた執念で中前に落とす、勝ち越しタイムリー。攻守でチームを引っ張る姿は「言われたところでしっかりといい仕事をしてくれている」と、新井監督にも絶大な安心感を与えている。
何やら、3連覇時と似た匂いが漂ってきた。「ファンの皆さんと一緒に戦っているというところ」と、当時を知る会沢自身も感じている。会沢含め、出番を渇望する選手がたくさんいて、さあ来た、となれば結果を残す。こういう試合を「続けて行きたいですね」。ベテランが、阪神戦を前に気勢を上げた。





