カープ二俣 左足の上げ方を改良で「真っすぐも変化球も」対応力UPへ

 広島の二俣翔一内野手(20)が左足の上げ方を工夫している。高く上げていたものから、上げ幅を小さくした上で右膝につくようなものに変更した。タイミングをうまく取るために変更し、身につき始めている。習得し結果を出し続ける意気込みだ。

  ◇  ◇

 対応力を上げるための変化だ。二俣は5月中旬から左足の上げ方を変えた。高く上げるのではなく、上げ幅を小さくした上で横に動かすようにした。

 「左膝と右膝がくっつくようなイメージ。カープでいうと龍馬さん(西川)に近いような感じです。横に動かすようにして、真っすぐも変化球も対応できるようになってきたかなと思います」

 左足を高く上げると、打ちにいくときに体が前に突っ込み過ぎる感覚があった。変化球に対しては「手が勝手に出てしまっていた」。タイミングがうまく取れずに苦しんだ。

 打開策を模索した。無駄な動きをなくしてみては?と自ら考え、足の上げ方に着目。平行気味にすることで無駄な力が抜け体のブレが少なくなった。さらに投球を「後ろから見られるようになった」。球を長く見られるメリットも生まれ、捉える確率が増したことも実感する。

 20日のソフトバンク戦では左中間席へ2号3ランを放つなど3安打3打点を挙げた。「内角をしっかりさばけていた。内野ゴロもあったけど、当てにいっての打球じゃなくて、しっかり振った中でのゴロ。悪くない感じがします」。長打力が最大の武器。持ち味を生かすためにも、捉える確率を上げていく。

 チームメートの存在に刺激を受ける。育成ドラフト2位・中村貴(九産大)が17日に支配下登録され、すぐさま1軍に昇格。プロ初安打を放ち、初打点も記録した。自身も育成からはい上がってきた。「やっぱり悔しい思いはある。食らいついていかないといけない」と闘志を燃やした。

 本職の三塁に加え遊撃でスタメン出場する試合がある。出場機会が増えたことで、これまで以上に多くの打席にも立つことができるようになった。

 「打つ機会をもらえて、結果を出せるチャンス。自分の持っているものをしっかり出せるようにやっていきたい」

 右の長距離砲は、前を向いて力を込めた。

 ◆二俣 翔一(ふたまた・しょういち)2002年10月21日生まれ。静岡県御前崎市出身。内野手。身長180センチ、体重75キロ。右投げ右打ち。磐田東高では1年から遊撃のレギュラー。2年夏に捕手に転校した。20年度育成ドラフト1位で入団し、22年から内野手に転向。シーズン終了後に支配下登録された。

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