広島・新井監督 4被弾大敗も〝鬼門〟交流戦5割を評価「いい戦いできた」「力は上がっている」

 「広島4-11西武」(18日、マツダスタジアム)

 広島は投手陣が踏ん張れず、今季ワーストの1試合4被弾で西武に大敗を喫した。だが交流戦は9勝9敗の勝率5割でフィニッシュ。2017年以来の勝ち越しを逃した一方、“鬼門”と言われていたパ・リーグとの戦いで例年とは違った面を見せ新井貴浩監督(46)も「力は上がっている」と手応え。23日から再開するリーグ戦で、再び勢いに乗っていく。

 手も足も出なかったわけではない。終盤に示した追い上げは、必ず次戦につながる。相手と同じ9安打を集めたが、最後は獅子の背中が遠のいた。八回は3点差に詰め寄り、なおも1死一、二塁で上本が遊直。二走・西川が戻れず併殺打の形となり、スタンドからはため息が漏れた。

 相手先発・平良から、初回は敵失も絡んで3点を先制。幸先よく滑り出したが、二回以降は封じられた。「やっぱりいいピッチャーだよね。真っすぐに力があるし、スライダーもいい。あとは投げるスタミナというのも(ある)」と新井監督。七回まで追加点を奪えず、127球の力投を許してゲームの主導権を奪い返された。

 先発・河野の後を受けた中継ぎ陣も踏ん張れなかった。3点ビハインドの七回1死からマウンドに上がった森が、手痛い一発を浴びた。2死一塁から外崎に初球を左中間に運ばれ、被弾。九回は中村祐が2死二塁から渡部に左越えへの適時二塁打、続く岸に左中間へ、ダメ押しの2ランを許した。

 1試合4被弾は今季ワースト。新井監督は「また各自、自分で反省して次のマウンドに上がってほしい。どこがどうだった、というのは本人が分かっていると思うので」と悔しさを次なる戦いへの糧にすることを願った。

 この日、敗れたとはいえ今年の交流戦は9勝9敗。2017年以来の交流戦勝ち越しこそ逃したが、開催3季連続最下位と苦戦が続いた近年からの“変わり身”を示し、失速することはなかった。若手選手も出番を増やし、各球団のエース級の投手と渡り合って最後まであきらめない姿勢を貫き通した。

 タフな戦いを経て、たくましくなったナイン。その姿に指揮官も「本当に選手の頑張りで交流戦、いい戦いができた。交流戦が始まる前と終わった今では間違いなくチーム力は上がっていると思う」と確かな手応えを感じ「しっかり休んで、また金曜日(23日)からの試合を楽しみにしている」と選手たちを称賛しながら総括。4日間の休息を挟んで、23日から始まる3位・巨人との3連戦に挑む。

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